「各国の環境保全の現状を見る@ードイツ」
1999年6月RCN有志による視察記録
シュトゥツガルト市のU字型公園
1.シュトゥツガルト市の位置

シュトゥツガルト市はドイツ南西部
バーデン・ヴェルテンブルク州の州都で、
メルセデスベンツ社およびポルシェ社等の
世界有数の自動車会社を有する一大工業都市です。


2. 環境保全型都市
市の中心部を半世紀以上かけて計画的にU字型公園で取り囲ぬようにした、環境保全型都市としても有名になっています。

◎ 庭園博覧会
公園整備は第1期の1936年から1993年まで、
合計4回の庭園博覧会開催を節目に、
中心部にある城址公園を基点にして、
北部の城址や墓地等を結びつけ、
鉄道軌道敷等市の中心部を包み込むかたちで
順次整備されました。


シュトゥツガルト市主要部地図


キレスベルク区域
(初期整備に加え93年には再開発型で21世紀に向けた環境共生型住宅郡等整備が付加された)




IGA93会場は大きな原っぱに池や市民農園等を配し、ドイツ人の考える里山型の公園になっている(この区域だけで100haの広さがある)






ウンテレ区域(ビオトープ等環境復元型公園)






ッテラー区域
(都市公園型整備区域)




市の中心部の城址公園









キレスベルク、オーベレ、ミッテラー、ウンテレ区域と順を追って、1939年、1961年、1977年の庭園博を目途に整備され、仕上げとして1993年に開催された国際庭園博覧会(IGA93)にてU字型が繋がりました。
この内、ウンテレ区域にはトチなどの大木の並木が延々続く遊歩道、
地形を活かしてビオトープ、各種庭園等を配してあり、かつての操車場や鉄道軌道敷と隣接するも、巨大木の列植でこれを感じさせない心憎い演出がなされています。

シュトゥツガルト市俯瞰写真

左手前キレスベルク区域、最左端がIGA93会場跡の緑地、細くなって居る部分がウンテレ区域、その右方がミッテラー区域、最右端が城址公園






ウンテレ地区のビオトープ

                             ウンテレ区域のトチの巨木遊歩道




公園内ではバーベキューサイトが設置されており自由に楽しむことができます。


シュツットゥガルト市は50年以上の時間をかけて計画的に環境重視型の都市を形成しており、世界的に注目に値するまちづくりであることは論を待たない。
しかし目を転ずれば、私たちの活動する北総地域には、3千年前から地域の生態系を上手に制御しながら,人間の持続的な生産活動を行なって来た「里山システム」が昭和30年代まで生きていたわけである。
現在の私たちが接することの出来る豊かな斜面林の自然は先人達の遺産であり、これを保全再生して行くことで、シュツットゥガルト市に比肩し得る環境共生型の地域づくりが可能であることが理解されよう。


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