NPO法人ラーバン千葉ネットワーク

・松崎台公園


〜生物多様性保全を目的とした松崎台公園の里山保全〜

 松崎台公園は、印西市松崎台工業団地に隣接しています。斜面林及び湧水と3つの池を含む公園です。公園内にはミズオオバコなどの希少植物が見られるほか、ニホンアカガエルの産卵場所でもあります。私たちは、従来の都市型公園ではなく、生物多様性保全を目的とした管理をすることによって、この地域の貴重種と生物多様性を守りたいと願って活動しています。そして結縁寺地区から草深の森に続くビオトープネットワークとして位置付け、豊かな里山と自然を後世に残していくための取り組みを展開しています。その取り組みの幾つかを以下に紹介します。

松崎台公園と隣接する谷津田           自然池         


   〜公園内の植物〜
樹木

クマシデの果穂(淡緑色)            ハナイカダの花(葉の主脈中央)             モミジイチゴの果実(食用)

野草   

タニギキョウの花(鐘形の白色)            ムラサキサギゴケの群落             ムラサキギゴケの花(唇形)  


■ガマ伐採作業

 3カ所の池にはガマがびっしりと茂っていますので、開放水面を広くするためのガマの伐採作業を行っています。その目的は、貴重な植物の繁殖の増加すること、および水底の泥を撹乱して、水生生物の豊かな環境づくりがあります。

          ガマの伐採作業(夏)                 伐採された池(夏)                             伐採された池(冬)


■アメリカザリガニ駆除作業

 アメリカザリガニは雑食性ですので、池の中の水生昆虫や魚類を捕食したり、水草を摂食・切断して水生植物群落を壊滅させるなど、多くの生物に影響を及ぼします。たアメリカザリガニは環境省から特定意外来生物と指定されています。毎年三つの池で、子どもたちも参加して、その駆除作業を行っています。

炎天下のザリガニ捕獲作戦       糸先にスルメを縛り付けて釣る

             
■水生生物調査

 三つの池の水生生物調査を行いました。ゲンゴロウの仲間、メダカ、ドジョウ、ギンヤンマのヤゴ、ヨコエビなどを確認しました。調査の様子と生息状況は、下図をご覧ください。

                            詳しくはこちらをご覧下さい


■アシの刈り取り作業

 ニホンアカガエルの産卵場所を確保するためにアシの刈り取り作業を毎年行っています。

          アシの刈り取り作業                  ニホンアカガエルの卵塊              ニホンアカガエル         

 
  ニホンアカガエル
普段は草むらや森林、平地、丘陵地等の地上で暮らしています。食料は昆虫やクモ類です。体色は鮮やかな橙色です。

  ”ニホンアカガエルは絶滅の危機に瀕しています。”

 ニホンアカガエルの生息数が減少しています。減反などで田んぼが減ったこと、冬の間は水をぬいて土をかわかしている田んぼなどの影響で卵を産む場所が少なくなっていることが考えられます。またニホンアカガエルは成長すると森で生活をするのですが、田んぼの用水路などがコンクリートで固められていますと、そこに落ちると出られなくなって、命を落とすこともあります。